3回にわたりお届けしてきました、世界的サウンドアーティスト・岡野弘幹さんの最新CDができるまでの軌跡は、今回で最終回となります。
「満月のLetter vol.6、 vol.7」では収録現場の様子をレポートさせていただきました!今回は、10月にリリースとなるCDの詳細についてお届けいたします!ぜひ最後までお読みください。
岡野さんの音と聖地の響きが共演したCD、聖地音霊巡礼『天河』
聖地音霊巡礼『天河』(以後、『天河』)と名付けられた、岡野さんの最新CD。
「聖地の響きをお届けしたい」という想いからスタートし、岡野さんが日本各地の神社仏閣や神域などの聖地を巡り、その場で奉納した「音霊」がそのまま収録されています。
このコンセプトである「聖地音霊巡礼」は今後シリーズとなる予定で、その記念すべき一作目となったのが、奈良県の天河大辨財天社(以後、天河神社)で収録された『天河』です。
満月の前夜となった令和4年6月13日の収録では、「五十鈴」の魂が澄み切るような鈴の音から始まり、岡野さんのネイティブアメリカン・フルートの音に、蛙の合唱やせせらぎの音、風の音、鯉が飛び跳ねる音など、様々な響きが収録されました。
人の呼びかけに、聖地が応えるという現象を目の当たりにした気がしました。
というのも、収録直前まで静まりかえっていた拝殿で、岡野さんが四方拝の笛音を響かせた瞬間、遠くで蛙が一斉に鳴き始め、風が立ち、木々がざわめき始めたのです。
まるで、岡野さんが指揮者のように合図した途端、「天河そのもの」が一斉にそれに呼応してくれているかのようでした。
岡野さんは一人で演奏しているのではなく、天河と共演しているようで、「岡野さんと聖地の共演」から生まれた唯一無二の響きは、生きとしいける虫たちや木々、目に見えない神々、祖霊、そして時空を超えた祈りのエネルギーが融合したよう。
その響きがそのまま収録された『天河』は、聴いていると森羅万象の一部である自分自身も共鳴し、魂が震えます。まさに、聴くというより共鳴する感覚におちいります。
聖地天河の響きに波動共鳴して、運命を変える
ところで、岡野さんといえば、「聖地での奉納演奏」が魂のライフワーク。すでに巡礼されてきた聖地は世界各国100箇所を超え、天河神社の毎年の節分祭においても、神様への音霊奉納を18年間も担われています。
これほど数多くの聖地を見てきた岡野さんが、なぜ、聖地音霊巡礼の1作目に天河神社を選ばれたのでしょうか。
それは、自身の運命を大きく変えた場所だったからです。
33年前、J-POPの音楽プロデューサーとして「売れることが大前提」の音楽をつくっていたという岡野さん。しかし、天河神社で左手首を大怪我をしたことをきっかけに、得度を受け、「韶弘」という僧名を授かることになります。
岡野さんが音楽家であることを知らずに名付けられたその僧名は、奇しくも「天界の音を広げる」という意味だったのです。
またその頃、当時の宮司様から「あなたの真心を音にして届けなさい」という言葉をいただいたといいます。
これらの出来事が大きな転機となり、岡野さんは「何のために音楽をするのか」を追求するようになりました。そして、これまでの仕事を全て辞め、より深遠な宇宙の音を広げていくという魂のライフワーク(天命)が始まったのです。
天河神社は、「来るべき時が来た人が行くところ」といった言い伝えがあるといわれたり、岡野さんが運命を変えたように、「何かに導かれるように運命が変わった」と語る方も多くいます。
そこに流れる清らかな波動が、訪れる人の魂を揺らし、「本来の自分」へと導びいてくれているのかもしれません。
天河神社には、古来伝わる神宝の「五十鈴」があります。
この鈴は、三つの魂「いくむすび・たるむすび・たまずめむすび」の調和(みむすびの精神)を表し、その音は水の流れのように空間を揺らし、霊性を呼び起こし、魂が調和した本来の自分へと導くといわれてます。
このように、天河という聖地には、人を導き運命を変えてしまうほどの特別な波動が流れているように思います。
そして、その波動を多くの方にお届けするべく生まれたのが、『天河』です。その響きは聴く人の波動を共鳴させ、自分自身の振動が高まることによって、天河神社の空間に身を置いているかの如く、ビジョンが観えたり、必要な出会いがあったり、「自分の本来の道」が開けていくことでしょう。
最後に、岡野さんのメッセージを掲載させていただきます。
“聖地音霊巡礼”の企画は、天河神社での節分奉納演奏を聴いたトータルヘルスデザインのスタッフ西原さんから「この音の響きを自宅でも聴くことはできないでしょうか」とのお声から始まり、宮司様の「お社の響きを伝えてください」というエールと、拝殿に十数本に及ぶマイクロホンを設置するなど特殊な方法 によって実現されました。この機会を頂いた天河大辨財天社様、トータルヘルスデザイン様へ心より感謝申し上げます。
特集後記『天河』を聴いて
天河神社の空間の中では、神様や祖霊が自分の周りを旋回しているように感じ、心震えました。後日、CDになった『天河』を聴いた瞬間、これまで経験したことのない懐旧の念に、誰もいない部屋で一人泣きました。こんなにも優しい世界があることを知れたことが、幸せです。この取材を経て、「私たちはいつでも、大自然や神様やご先祖さまの大きな愛に抱かれている」ということを学ばせていただきました。(スタッフK)
皆さま、岡野さんの最新CD『天河』ができるまでの軌跡を3回にわたりお届けさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。『天河』の響きによって、一人でも多くの方の道が、自分らしく心地よい方向へと向かわれることを祈っています。
また、月間情報誌「元気な暮らし」10月号では、岡野さんの聖地音霊巡礼に向き合われた想いを掲載させていただきましたので、ぜひ情報誌もご覧になってくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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